橋本琴絵さんの【産後うつは甘え】というツイートが物議をかもしています。
✔ 本記事の内容
・【産後うつは甘え】発言がもたらした良い影響とは
・産後うつの元凶と解決策を論理的に展開
✔ 本記事の信頼性
・システムエンジニア歴10年、妻子持ち(3歳♂0歳♂)
・第一子の出産時にママを精神的に追い込んだ自覚あり…
・第二子の出産では育休を取り家庭環境の安定に奔走中
橋本さんの【産後うつは甘え】の投稿を見ると「んなアホな」というリプライが大量にぶら下がっていますが、議論のポイントは大まかに2点と考えられます。
- 家事や育児を「怠る」という考え方の潜在的な意識
- 「わたしはできた」の、できたとはなにか
他にも発言のなかの「怒鳴りつけて躾ける」という感情論はすごく引っ掛かりますが議論がぶれるので触れません。
私が今回この発言を取り上げたいと考えたのは、
【産後うつは甘え】発言を受けて、出産に伴う「うつ」問題の重大さを世間が再考する機会に繋がった
ということで非常に意義があるツイートであると感じたからです。
また、わたしは発言の背景には「日ごろから橋本さんご夫妻がお互いのキャパをしっかり共有できている」と推測しており、参考にできる思想が垣間見えます。
先に結論を言います。
- パパはママの余力をよく理解してから家事・育児の分担を語るべき
- 妊娠・出産で削られたママの余力は話し合わないと十分に伝わらない
- 産後1年間は育休を取り将来の60年間を変えるべき
結局旦那次第だよ!!
では、ここから本題に入ります。
【産後うつは甘え】発言がもたらした良い影響
問題のツイートのポイントとして以下の2点を挙げました。
- 家事や育児を「怠る」という考え方の潜在的な意識
- 「わたしはできた」の、できたとはなにか
まずはツイートの内容が一般的に許容され得るのか考察してみます。
家事や育児の分担はお互いの余力を知ることが大前提
「怠る」とは「やるべきことを(何らかの事情で)やらない」ことを指します。
では、家事や育児はママがやるべきことなのでしょうか?
それは多くの家族にとって【YES】です。
しかし、「ママだけが」やるべきかというと【NO】になります。
ここで言いたいことは、「ママもパパも家事や育児を同等に重要視すべし」ということです。
そしてママとパパを並列に捉えたうえで、「余力の大きい方が負担を負うべき」と考えられます。
例)
念願のディズニーランドホテルに泊まりに来ました。
家族みんなウキウキです。
中でもパパは、炎天下で順番待ちをしたりポップコーンを買いに走ったりもうへとへと。
しかし、部屋についてお風呂を溜めたいのにお湯が出ません。
この場合、ママが元気だったら率先してフロントに電話してくれるかもしれません。
しかし、ママが乗り物酔いでさっき吐いたばかりだったらパパに電話をして欲しいですよね。
では、ママが「うつ病」と診断されていたら?診断はされなくともその傾向があったら?
自分が大変で休みたいときにも、自分がやらなかったらだれがどんな気持ちでやるのか?
という想像力が重要になってきます。
話しを家事・育児に戻しますが、夫婦はお互いの余力を正しく共有できていればいるほど、うまく作業を分担していけるのではないでしょうか。
産後ママが家事や育児を「怠った」と判断するには、ママの体力面・精神面を熟知している必要があります。
「私は産後3ヶ月で衆議院議員選挙を全力で駆け抜けました。」については、日ごろから橋本さんご夫妻がお互いのキャパをしっかり共有できていたのではないかと想像できます。
パパがママのやりたいこと(出馬)や家事・育児の努力状況を見て率先して家事・育児をこなしてくれれば、確かに乗り切ることができるでしょう。
これは素晴らしい家族の形だと思います。
一方で、【パパがママのことを理解して率先して動くことができる】ことを前提に、ママの甘えと一蹴してしまうには世の中とのギャップを感じざるを得ません。
公式リツイートの【2倍】におよぶ引用リツイート
わたし自身がこんなにも家事・育児の在り方を考えさせられたのも、一重に橋本さんのツイートのおかげです。
また、様々な方が自身の考えを発信しています。
執筆時点で以下のアクションがありました。
公式リツイート: 0.6 万件
引用リツイート: 1.5万件
公式リツイートは「自身の思想に近いもの」がされる傾向にありますが、ツイッターでは珍しく、元の発言を読ませたうえでご自身の意見を表明される「引用リツイート」パターンが2.5倍ほどに上ります。
当然、嫌な思いをされた方が多数いらっしゃるとは思いますが、社会問題を浮き彫りにしてくれたほうが、不満の声がたくさん上がるほうが社会はよくなっていきます。
総じて、「橋本さんありがとう」といったところでしょうか。
※個人的には、出馬されても投票したいとはまったく思いません
産後うつとは?
出産後の10~15%のままが陥るといわれる「産後うつ」とは、いったいなんでしょうか?
まず、「うつ病」には以下のような症状があるそうです。
・精神的ストレスや身体的ストレスが重なって脳の機能障害が起きている状態
・脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまう
「産後うつ」とは、主に妊娠・出産からくるストレスに起因する「うつ病」を指していると推測されます。
産後うつはだれが原因?防ぐ方法とは
産後うつの原因は様々あると思います。
・ワンオペで子どもの泣き声に恐怖を抱く
・睡眠不足で思考能力が著しく低下している
・子育ての正解がわからず、自分がダメなままだと錯覚してしまう
これらは、パパが一緒に子育てをすることができれば解決・改善されるかもしれません。
ご存じのとおり、パパはママよりも子育ての情報収集を怠るため、知識がありません。
ということは、「完璧にこなせないのはわたしだけじゃないよね」「この人よりはマシ」と少しは楽になるかもしれないですよね。
また、パパが起きているというだけで、ママの睡眠時間は1時間くらい増えるかもしれません。
パパは仕事があって、一緒にいてもらうなんて無理だよね
その考えは平成までにしておきましょう!
男性は会社の立ち場より家庭を優先して育休を取るべき
2018年度の男性の育休取得率はわずか6%でした。
しかし、2020年には2倍を超える13%という目標値が厚生労働省によって掲げられています。
国が目標を掲げるということは、【これからガンガン支援していきますよ】ということを意味します。
そして、現時点でもとんでもない額の手当を受け取ることができます。
ママに睡眠をとってもらうためだけに育休を取るというのもおおいに有りだと思います。(ついでにミルクと沐浴と料理くらいは最低限しましょう(笑))
会社としても、社員が育休を取ることで給付金が配られたり、社会的な評価が上がったりと良いことが増えていきます。
これから妊娠をすることがあれば、是非検討をしてみましょう♪
また、それでも収入に不安があれば育児の経験を発信することで収入源を確保する方法もありだと思います。
この1年間の育休がママを救います。
ママを救うと家族の幸福度が跳ね上がります。
その変化は先40年ずっと続きます。
家族一丸となって「産後うつ」を回避し、育児を楽しんでいきましょう。
コメント